
相続税申告・納税
相続が発生した際、一定額以上の財産を取得すると相続税の申告・納税が必要になります。しかし、「いつまでに何をすればいいのか分からない」「納税資金が足りない場合はどうなるのか」と不安を感じる方も多いと思いますので、相続税の申告と納税の基本、期限、手続きの流れ、注意点について分かりやすく解説します。
相続税の申告が必要なケース
相続税は、すべての相続で必ず発生するわけではありません。以下の基礎控除額を超える場合にのみ、申告・納税が必要です。(関連記事:法定相続人の数)
相続税の基礎控除額
3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
例:法定相続人が2人の場合→ 3,000万円+600万円×2人=4,200万円
相続財産の合計額がこれを超えると、相続税の申告・納税が必要になります。
相続税の申告期限と納税期限
相続税の申告・納税期限
被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内
申告と納税は同時に行う必要があります。期限を過ぎると、加算税や延滞税が課される可能性があるため注意が必要です。
相続税の申告・納税までの流れ
1.相続人・相続財産の調査(関連記事:相続税が課税される遺産)
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戸籍を収集し相続人を確定
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不動産、預貯金、株式、保険金などを調査
👉 財産評価が申告の基礎になります。
2.遺産分割協議の実施
相続人が複数いる場合は、遺産分割協議を行い、誰がどの財産を取得するか決めます。未分割でも申告は可能ですが、特例が使えない場合があります。
3.相続税額の計算
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課税価格の合計
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基礎控除の適用
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税率をかけて相続税総額を算出
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各相続人ごとの納付額を計算
4.相続税の申告書を提出
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提出先:被相続人の最後の住所地を管轄する税務署
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提出方法:税務署窓口、郵送、e-Tax(電子申告)
5.相続税の納税
原則として現金一括納付です。
相続税の納税方法
主な納税方法
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銀行・郵便局での納付
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税務署窓口
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クレジットカード納付
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インターネットバンキング
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e-Taxによるダイレクト納付
※相続税は金額が大きくなるため、納税資金の準備が重要です。
納税資金が不足している場合の対応
延納制度
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一定条件を満たせば、分割払いが可能
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原則として利子税が発生
物納制度
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延納でも困難な場合
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不動産などで納税できる制度
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要件が厳しく、認められないケースも多い
相続税の申告で使える特例
配偶者の税額軽減
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配偶者が取得した財産
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1億6,000万円または法定相続分まで非課税
小規模宅地等の特例
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自宅や事業用土地の評価額を最大80%減額
詳しくは、税理士の先生にご相談ください。
まとめ|相続税の申告・納税は期限厳守と正確な手続きが重要
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基礎控除を超えると相続税申告が必要
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申告・納税期限は10か月以内
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原則は一括納付
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延納・物納制度も検討可能
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特例適用には期限内申告が必須



