司法書士の訴訟業務
- 亀山英明

- 2025年5月20日
- 読了時間: 3分
裁判と聞くと、「大げさで怖い」「費用が高そう」「弁護士に頼まないと無理」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、すべての裁判が大規模で複雑なものではありません。司法書士が関与できる身近な裁判(簡易裁判所の民事事件)も数多くあります。
この記事では、裁判の基本、流れ、費用感、よくある誤解までをわかりやすく解説します。
裁判とは何か?基本の考え方
裁判とは、当事者同士で解決できない紛争を、裁判所が法に基づいて判断する手続きです。
主な民事裁判の例
貸したお金を返してもらえない
敷金を返還してほしい
未払いの家賃・報酬を請求したい
相続トラブル
契約違反による損害賠償請求
話し合い(示談・調停)で解決できない場合の「最終手段」として利用されます。
裁判の種類|簡易裁判所と地方裁判所の違い
裁判は、内容や金額によって管轄が分かれます。
簡易裁判所
請求額が140万円以下の民事事件
少額訴訟(60万円以下)
支払督促
敷金返還請求
未払い金請求 など
司法書士(認定司法書士)は代理人として出廷可能です。
地方裁判所
請求額が140万円超の事件
不動産トラブル
複雑な契約紛争
司法書士は不可。弁護士対応になります。
裁判の基本的な流れ
民事裁判は、おおむね次の流れで進みます。
相談・証拠整理
訴状の作成・提出
裁判所から相手方へ訴状送達
第1回口頭弁論期日
主張・証拠のやり取り
和解協議または判決
強制執行(支払いがない場合)
平均期間
簡易裁判所:3〜6か月程度
地方裁判所:6か月〜1年以上
裁判にかかる費用の目安
裁判費用は、大きく分けて次の2種類があります。
裁判所に支払う費用
収入印紙代(請求額に応じて数千円〜)
郵券代(数千円程度)
専門家報酬(司法書士・弁護士)
書類作成のみ:5万円〜
代理対応:10万円〜
成功報酬型のケースもあり
※事案内容・地域・難易度により変動します。
司法書士に依頼できる裁判業務とは?
司法書士は、次のような裁判業務に対応できます。
訴状・答弁書などの裁判書類作成
簡易裁判所での代理出廷(認定司法書士)
支払督促の申立て
少額訴訟の代理
和解書・示談書の作成
「いきなり弁護士に相談するのはハードルが高い…」という方にとって、司法書士は身近な法律の相談窓口です。
裁判の誤解
裁判=必ず法廷で争う
→ 実際は和解で終了するケースが多数です。
費用が高すぎる
→ 簡易裁判所事件なら比較的低コストで可能です。
勝てば必ずお金が戻る
→ 相手に資力がない場合、回収できないリスクもあります。
裁判を検討すべきタイミング
次のような場合は、裁判を検討する価値があります。
何度請求しても支払われない
内容証明郵便を無視された
話し合いに応じてもらえない
証拠(契約書・LINE・振込履歴)がある
早期に専門家へ相談することで、ムダな時間と費用を防げる可能性が高まります。
まとめ|裁判は「身近なトラブル解決手段」
裁判は、決して特別な人だけが使う制度ではありません。少額トラブルや金銭請求など、日常に近い問題こそ司法書士の出番です。
「このケース、裁判できるの?」「費用はいくらかかる?」といった疑問がある方は、まずは一度、司法書士へ相談してみることをおすすめします。
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